さーて、パーツがキレイになったところで、交換部品の手配をしました。

別に交換しなくてもいい部品もあったと思うんですが、念のため取ったパーツもあります。具体的なものは・・・
・スロットルリターンスプリング
・スロットルシャフトのスプリング
・スロットルシャフトのカバー
・スロットルシャフトのエンドナットを固定するリング
・フロートの支点ピン
・キャブカバーのボルト(紛失のため)
で、こいつらをキャブOHキットの交換部品と一緒に新調しながらリビルドしていきます。

分解手順の逆にフロート周りから。
ボンプジェットを新調し、リングも新調。ピンも入手した物に交換。
フューエルパイプ側のガスケット、カバーの大きなガスケットも新調です。
そして重要なのがフロートのカバーからの距離です。ノギスで測りながら規定値(沈み状態15mm、浮き状態8.5mm)に調整しました。

これが上部の完成図です。
次にボディ側ですね。

コントロールロッドはそのまま戻してカバーをはめ込みます。

ボトム側はガスケットを新調しボルトでとめます。ガスケットは念のため液体ガスケットを併用しました。

スロットルリターンスプリングを新調。上が古いもの、下が新しい物です(1枚目)。スプリングを元のホールに戻してスロットルシャフトのフックに引っ掛けます(2枚目)。そして上部からラジオペンチでスプリングを引っ張り伸ばし、カバーを滑り込ませました。

スロットルシャフトの両サイドの止め具やスロットルレバーを戻します。
白い矢印が新調した部品です。赤矢印は部品は取っていたんですが、2枚目の写真のように隙間ができ、キレイに嵌らなかったため古いものを再利用しました。

インナー/アウターベンチュリーを戻します。向きが決まっておりツメを合わさないといけないので注意!

エアスクリューを戻します。上記のインナーベンチュリーを戻してから付けましょう。
またこのスクリューが排ガス対策で作られた新部品の一つらしいんですが、一杯まで閉めこんでやると対策前に近い状態になるそうです。(要はエアを取り込んでガスを薄めようとしてるんですね。閉めるとエアが入らなくなるので未対策状態になります)

ウエイトとボールを戻し、蓋を閉めます。

そしてフロート室の底の彼女も戻します。この子にもジェットみたいに番手があるみたいなんですが、選択要領がよく分からないので元に戻すだけです^^;

スターターのピストンとスプリングもそのまま戻し、Cリングで蓋します。

そしてスターターのコントローラーを戻し、ネジ2本で締めます。

スロットルバタフライをシャフトのスキマに滑り込ませ、ネジ2本で止めます。
段付きさん曰く、このバタフライの止め位置が重要で、ベンチュリー側から見て光が漏れるとまずいらしい。。。また、バタフライは表裏があり逆だとピッタリ塞がりません。
自分で可能な限り調整したのですが、どうしても光が漏れます。またバタフライも1〜4番まで元にあった位置に戻した方が外周部分との接合性が良いです。
多少光が漏れる状態で私は主治医のとこに持って行き、このレベルならOKとのお言葉をいただいた上でエンジンに組み付けました。

スターターピストンの目隠しもガスケットを新調して戻します。ここも液体ガスケットを併用しました。

ミクスチャースクリューも先が曲がっていないのを確認して戻します。
とりあえず、付いてた物をそのまま戻したんですが3枚目の写真の右側のスクリューが未対策のスクリューになります。コチラに換えた方がガスの濃度が上げれるのでコチラを取り寄せ後ほど交換しました。
ちなみに、未対策のスクリューで全閉状態からの戻し量が2回転前後、対策後で5回転前後になるそうです。

ポンプジェット周辺の部品も戻します。しつこいようですがポンプジェット下部のワッシャは紛失注意です。

スロットルの調整スクリュを戻します。コチラは3〜4番用のキャブですが、1〜2番用は3〜4番用とシンクロするためのスロットルが付きます。

とりあえずこれでリビルド完了です♪
トルエンに漬け込む時間を別にして、慣れれば1基あたり2時間くらいでバラして戻せそうですね。
後はエンジンに取り付けて同調を取っていくわけですが、ほんとに大変なのはこれからなんだろうなぁ〜。